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文章構成 ー論説文part2ー

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こんにちは!
お助け中学入試国語 ゆりです。

前回は、論説文の構成について説明しました。
「型をつかむ」ことを通して、前もって文章の流れをつかむことの大切さをお伝えしました。

今回も論説文の構成についてのお話です。前回は形式的な話でしたが、今回は文章のテーマについてお話します。

まずは、論説文は大きく分けて二つのパターンがあるということを知っておきましょう。
それは「読者を理性的な大人に成長させる目的」と「読者がかつて持っていた子どもさらしさの価値を再評価する目的」の二つです。

「読者を成長させるー」
現代の大多数の人には、足りないものがある。間違っているところがある。

平成二十五年度の灘中二日目、森まゆみさんの『おたがいさま』がこれにあたります。
モデルルームのようなすっきりした家よりは、片付かない家の方が落ち着くという筆者。
ミニマリスト」という言葉が流行り、自分の周りのものをどんどん断捨離する人。しかし、その結果生まれた時間や空間を、自分が利用できる人に近づくために使ったり、キャリアアップのために使ったりすることに違和感を感じると論じる。
最後に筆者は「片付かなさのなかを生きるのが人間の宿命である」として文章を結ぶ。

筆者が間違っていると考える現状を伝え、その解決策を読者に伝えようとする。
このパターンは、若干の説教臭さが生まれますが、流れが明確なものが多く、読みやすいと思います。
筆者が何に問題意識を持っていて、読者にどうなってほしいかをつかみましょう。

続いて「子どもらしさの再評価」とは?
こちらも、灘中より例を挙げて説明します。
平成二十八年度二日目、塚田健一さんの『文化人類学の冒険』です。

「アフリカの子どもたちは夜遊ぶ」から始まる文章。
月と星の光が地面を明るく照らす中、アフリカの子どもたちは様々な廃品を打楽器のごとく打ち鳴らしながら叫び歌う。
彼らは物のない貧困の中、創造力を爆発させて遊びを作る…。
「豊かさに抑圧される」ことなく生きる子どもたちの姿は「豊かさにまみれた大人」である我々にはまぶしく映る。

何かを手に入れるということは、何かを失うということ。
進化を進めてきた現代は、その代わりにかけがえのない何かを見落としているのではないか。
そのような問題提起を行う型の文章です。
前者のものよりは説教臭さが薄く、自分の生きてきた道のりを振り返させられます。

これらの二つのパターンは、実は表裏一体です。
前者は現状の否定から始まるのに対して、後者は過去の肯定をしているだけで、どちらも「こう生きるべきだ」という教訓を読者に伝えたいわけですね。
というわけで、着地点が同じなわけですから、あとはそこに至るまでの説明の流れをつかめばいいわけです。

そして、文章全体を支配するものとして「二項対立」の存在も忘れてはなりません。
「二項対立」とは、相反する概念を同時に並べて説明する方法です。
例えば「自然と人工・都市」「子どもと大人」「過去と未来」「未開と文明」「心と物」「精神と肉体」「個人と社会」「夢と現実」「死と生」「善と悪」など…。

上記のようなテーマと、前述した「現代の批判」や「過去の賞賛」、さらに前回お話しした「〜括型」を組み合わせ、説明文・論説文は成り立っているのです。

というわけで、少しややこしいですが、以上のようなことをお子様に気付かせるような働きかけをしていただければと思います。
我々は、数をこなすことでこれを体験的につかんできました。
お皆様のお子様には、より効率的に、しかも効果的にこれを理解してほしい!と思っています。

説明文・論説文マスターに向けて、がんばりましょう!

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皆様とお子様が、笑顔で中学入試を迎えられますように。

お助け中学入試国語 ゆり

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