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物語の細部読解part8「主題」

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こんにちは!
お助け中学入試国語 ゆりです。

主題をつかもう!

物語の細部読解シリーズも、大詰めを迎えました。
今回は「主題」の読解です。

主題とは…

主題とは、その物語を通じて作者が読者に伝えたいメッセージだと考えて下さい。
具体的な物語を一般化して教訓にしたものととらえていただければ結構です。
例えば、みなさんご存知「桃太郎」であれば、「正義は勝つ」となります。
(アンパンマンもドラゴンボールもこれですね)
他にも…
・孤独
・恋の成就
・友情の実感
・成長
・別離の悲しみ

など、様々なものがあります。
もう少し具体的にすると…
・父の死により人生を見つめ直した
・仲違いしていた友人と仲直りをした
・師匠の言葉により自分の行いを反省した
・クラスメイトの意外な一面に気づき好意を持った
・努力を理解してくれた人が住むこの街を好きになった
・子の誕生により生命の循環を意識した

など、その内容は様々です。

ルールを知ろう

しかし、様々とはいいつつも、実は主題とは単純なルールにより理解することができます。

ルールその①「国語はあくまで道徳的であること」
入試問題とはいえ、国語は学校教育の一部なのですから、一般的な道徳から外れた主題のものはありえません。
反道徳的であったり、人倫に悖る内容が是とされることは決してないのです。
暴力や法令違反がよしとされる主題のものは出題されないということです。
「なんとなく読めちゃう子」は、この暗黙の了解を理解できる、「先生にとっていい子」であることが多いですね。
それが悪いことなのではありません。国語を読解する上では非常に役に立つということです。

ルールその②「型の存在」
→出題を一言でまとめるときには、次の二種類の型を知っておきましょう。
一つは「主人公が〜になる話」です。
もう一つは「主人公が〜をする話」です。

前者を具体的にすると「主人公が困難を乗り越え成長し、大人になる話」となります。
後者を具体的にすると「主人公がけんかをすることで逆に友人と心を通わせる話」となります。
お子様と一緒に映画を見たときなどに、上記の型に合わせて出題を話し合うといいかもしれませんね。

ルールその③「クライマックスに注目」
出題とは、作者が読者に最も伝えたいことなのですから、必然的に物語のクライマックスに表現されがちです。
主人公の心情が変化したポイントであったり、主人公が最終的に行き着いたゴールであったり、その時の心情描写などに、主題は色濃く反映されるのです。
考えてみれば当たり前のことで、一番言いたいことが、物語の枝葉末節に表れるわけはないですものね。

ルールを知ることの重要性

どのような種類のストーリーかを読み取る、全体を俯瞰する力があれば、スピーディーかつ正確に物語文を理解することができます。

主題を正確につかむことができれは、問題を解くときに有利なことがあります。
それは「設問は主題の地平を超えられない」ということです。
もう少し詳しく説明します。
例えば「主人公が、大好きな父と離れないことを決意する話」という主題の文章があったとします。
そこで、設問に「父に対してマイナスの心情」を持った選択肢があったとすると…?
おそらく答えにはならないだろうと判断できますね。
記述を考える時も、父に対してプラス方面の心情を持っているとわかっているだけで、材料集めが簡単になります。
主題をつかむことは、直接主題を答える問題以外にも役に立つのですね。

入試問題を使って

さて、実際の入試問題を見てみましょう。

2016年初芝富田林中

2016年初芝富田林中より。
傍線部⑦「だがよ…、みんながそうじゃあないんだよ」とあるが、海のおじさんはどのようなことを言いたいのですか。最も適当なものを次から選び、記号で答えなさい。
ア だれもがすぐに怒り出すわけではないということ。
イ 人は長く一緒にいても分からない一面を持っているということ。
ウ かしこくて何でも知っている人ばかりではないということ。
エ 人は気持ちをうまく言葉で表現できない場合もあるということ。
オ 相手によっては、態度を変える人もいるということ。
→傍線部の中に指示語があるので追いかけると「美月ちゃんは…言葉もたくさん知っている」という表現にたどり着きます。
主人公は、おじさんのこの言葉により反省し、成長するのです。答えはエです。

2016年東山中

続いて2016年東山中より。
ー線部(7)「オレは後ろを振り向かなかった」から読み取れることとして、もっとも適当なものを次から選び、記号で答えなさい。
→ー線部(7)が文章の一番最後にあります。ここまでの流れを整理すると…
「知人のいない中学に進学したテツオは、新しい生活に馴染めないでいる。そんな時、小学生の時お世話になったお店の人や、小学生の時の親友であった小谷と話すことで、ばらばらに生活している中でも、友人と呼べる存在がいるのだと実感する。」となります。
あとは、この流れ(小谷をプラスの存在ととらえている・未来を前向きにとらえている)と合うものを選べば良いのです。
答えは 「ウ 成田は小谷と話していく中で、中学校がばらばらになっても大切な友達は変わらずに、自分の友達でいてくれていることを感じて、これからの中学生活を前向きにとらえようとしている。」が正解になるわけです。

おわりに

いかがでしょうか。
主題の理解は物語のゴールですから、一朝一夕には理解できないと思います。
しかし、これまでお話ししてきた物語の細部読解を進めることで、必ず理解できるようになります。
一歩一歩、お子様との道のりを大切にお進みいただければと思います!

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皆様とお子様が、笑顔で中学入試を迎えられますように。

お助け中学入試国語 ゆり

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