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論説の細部読解part6「要旨」

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こんにちは!
お助け中学入試国語 ゆりです。

要旨がわかれば説明・論説がわかる!

論説の細部読解の最終回は「要旨」です。
part5でお話した「文章構成」が理解できていれば、要旨理解はすぐにクリアできると思います。
がんばっていきましょう!

要旨とは?

そもそも、要旨とは何でしょうか?
漢字の意味から内容をつかみましょう。
それぞれの字義は次の通りです。
要…大切であること。中心であること。
旨…心のうち。考えている内容。

これを組み合わせると、要旨とは、「作者が考えていることの中で最も大切である内容」となります。

では、要旨とは文章のどこで語られることが多いのでしょうか?
要旨とは、作者が最も大切であると考えている内容なのですから、当然文章の結論部分である最終段落か、もしくはその少し前にあると考えられます
文章の頭にまとめがある「頭括型」だと、最初もしくはその少し後に要旨がくる場合もあります。
文章構成により、多少の位置の違いが生まれるため、まずは全体像をつかんでおくことが大切です。
文章構成の話は、以前の記事が参考になるかと思います。
www.otasukekokugo.com

要旨になるのはどんなこと?

では、要旨とはどのような内容が述べられるものなのでしょうか?
二つの内容を知っておいていただきたいと思います。

文章全体のまとめ

まずは、「文章全体のまとめ」にあたる内容。
作者が研究したことや物事の仕組みを解説した「説明文」は、この「まとめ」を要旨にすることが多いです。
「まとめ」とは、その名の通り、それまでの説をくわしく説明した本論にあたる部分を一まとめにするわけですから、説の発展はありません。
それまでの具体的な内容が抽象的なものに変化しただけなので、本論と結論の関係はイコールです。
「AつまりB」が成り立つ時は、必ず次の二つのことが言えるということです。
・A=B
・Aが具体的で、Bがより抽象的

作者の意見

次に、「作者の意見」にあたる内容。
こちらは、世の中の事象を取り上げ、それについての自分の見解を述べたり、否定や肯定をしたりする論説文でよく見られます。
論説文の作者は、自分と他の人とは違う視点を持っていると考えます。
なぜなら、誰でも思いつく内容を発表しても、説得力こそありこそすれ、それは当たり前のことですから、世間に対する問題提起にはなり得ないからです。
ですから、本論で説明してきた内容を発展させる形で「〜するべきだ」といった言い方になることが多いです。

このように、要旨には「まとめ・意見」の二種類があることを理解しましょう。
(説明的な文章が苦手な子は、この使い分けを理解していないことが多いです。)

要旨って、どうしたら見つけることができるの?

では、より具体的に「まとめ・意見」について掘り下げてみましょう。
「まとめ・意見」の内容はご理解いただけたと思います。
それでは、「まとめ・意見」はどうやって見つけると良いのでしょうか?

まとめの見つけ方

まずは「まとめ」から。
先ほども述べたように、「まとめ」とは、具体的に説明してきたことを、内容は変えずに抽象的にひとまとめにすることです。
ですから、具体的な内容が抽象的な段階の内容に変わった部分が「まとめ」といえるわけです。
といっても、国語が苦手な子にはこれが難しいのですね。
まずは、次に挙げる「まとめを作る言葉」を機械的にチェックするようにしましょう。
・つまり
・このように
・要するに
・まとめると
・つまるところ
・換言すると

これらの言葉をチェックし、その後に続く文を取り上げるだけで、まとめが完成することが多いです。
まずは上記のようなまとめを作る言葉をチェックするところから始めて、だんだんと具体的=抽象的の理解を深めてもらえれば良いかと思います。

意見の見つけ方

次に「意見」から。
先ほども少し述べましたが、作者は自分独自の意見を世間に広めたいという欲を持っています。
ですから、見つけるべき意見は次のように述べられるのです。
・世間の現状とは違う内容
(優先座席は無くすべきだ!→全ての座席を優先座席化することと、それを受け入れる心を育てることが必要だ)
・「〜べきだ」「〜と考えられる」「〜が必要だ」「〜が急がれる」「大切なのは〜だ」などの、意見を作る文末がある部分
・世間に対して呼びかける言い方
(皆さんには〜してほしいのだ)

以上のような形の部分を見つけることから始め、正確に要旨をつかんでいきましょう。
しかし、要旨をつかむこと自体はそれほど難しくはありません。
なぜなら、先ほども述べたように、要旨とは「結論」に当たるわけですから、だいたいが文章の終わりの方にあるからです。
大切なのは、「その結論にいたる説明の筋道を正しくつかんでおく」ことですね。

入試問題を使って

それでは、入試問題を例に取りましょう。

2016年平安女学院中より

本文での作者の考えに即した上で、あなたがこれまで経験した「不安」と「恐怖」の出来事について、それぞれ述べなさい。ただし、文中で挙げられている例と同じものは除いて考えなさい。
→素材文が、怖さには「不安」と「恐怖」の二種類があるという始まり方をします。
その後、「不安」と「恐怖」の違いを具体的な例とともに考えていくという形式の説明文です。
初めの段落で空欄になっている部分に「時間」が入ることがわかれば、要旨をつかむのも簡単です。
「恐怖」とは、いま自分の身に起こっていることに対する怖さであり、「不安」とは、未来に自分の身に起こるかもしれないことに対する怖さである。
そのようなまとめから文章が始まる、頭括型の文章です。
この要旨がつかめれば、あとは自分の体験から、上記の「恐怖」と「不安」に合うことを探し出せば良いのですね。
例えば、「テスト結果が悪く、母に見せるとどやされるかもしれないと考えているのは不安であるが、実際に怒られている間は恐怖である」のようになるわけです。

2017年西大和学園中より

筆者は「ウソに騙されない」ためにはどうすればよいと考えていますか。本文全体をふまえて六十字以内でわかりやすく説明しなさい。
→直接的に意見型要旨をまとめる記述問題です。
まず、要旨がありそうな最後を見てみると、(E)から始まる最終段落に、「自分の感覚や思い込みにすぐ飛びつくのではなく、定規を使うなど、何でも調べてみる姿勢が大切なのだ」とあります。
空欄Eに「要するに」が入ると思いつくことができたり、「〜が大切だ」という文末があったりするので、この部分をまとめた受験生は少なくないはずです。
しかし、「定規」といった具体的な内容が入っていたり、問題に「本文全体をふまえて」とあったりすることから、より良い部分がある可能性が高いです。
そう考えて、もう少し前を見てみると、「最後に、〜例題を掲載したので…」という言い方で、定規にまつわる具体例が最後に設けられていることに気づきます。
つまり、この文章は、結論の後に、それを補強する形で具体例を付け足しているのだとわかります。
ここまで理解できれば、あとはその具体例の直前の段落にある「〜が必要だ」とある部分を中心に、本文全体から方法の補強をすれば模範解答のできあがりです
模範解答は「相手の言葉を疑い、複眼思考を身につけ、自分自身が正しいと考えることも疑って、他の可能性を考える姿勢を身につければ良い。」となります。

おわりに

いかがでしょうか?
・要旨には「まとめ」と「意見」の二種類があること
・それぞれが、文章のどこで、どのような述べられ方をするのかということ

以上の二点を意識しながら、説明文と論説文の読解を進めましょう!
「文章全体が何となく見えている」という賢い段階は、すぐそこですよ!

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お助け中学入試国語 ゆり

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