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記述問題part2「材料を探そう!」―塾で教える解法、全部見せます―

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こんにちは!
お助け中学入試国語 ゆりです。

いい料理は良い材料から

前回は、「記述問題はカレーライスだ!」という題名で、記述問題の仕組みをお話いたしました。
記述問題も選択肢問題も抜き出し問題も、基本の解法は同じなのです。
大事なことは、「材料を集めること」と「集めた材料を正しく組み合わせること」の二点なのですね。
ただし、まずはどちらが大事かと言われれば、「材料を集めること」なのです。
カレー粉やスパイスがなければ、カレーは絶対に作ることができません。
中心となる材料が何かを見抜くこと。
記述問題の基本は、これなのです。

ですから、今回は、いかにして正しく材料を見つけるかということに焦点を当ててお話をしたいと思います。

解答の中心を見抜こう!

まずは、次の問題をご覧ください。

問「彼女はその行動に眉をひそめた」とありますが、この時の彼女の気持ちを40字以内で答えなさい。

→さて、この問題で出題者が答えてほしい「解答の中心」とは何でしょうか?
それは、「この時の彼女の気持ち」です。
「眉をひそめた」とは、「不快感」を表す心情表現です。
ですから、答えの中心は「不快な気持ち」とすればよいのです。
ですが、これだけでは答えにはなりません。
条件に「40字以内」とあるので、なぜ不快になったのかの理由をつけたすと、「不快」であることの説明ができた状態になります。
不快になった理由ですから、マイナスの出来事があったはずですね。

模範解答は「友人であると思っていた智子が、自分のことを裏切っていたことを知り、不快な気持ち。」となるわけです。

しかし、「友人であると思っていた智子が、自分のことを裏切っていたことを知ったから」だと、理由は書いていても、答えの中心に触れることはできていません。
答の中心に触れることができていなければ、採点基準によれば、×になる可能性もあるということです。
このように「問われたことに対する答えの中心を決め、その中心になる内容を補強する説明を加えていく」という方法で、解答を作り上げるやり方を身に付けましょう!

2017年甲陽学院中より

問五 ―④「見える人にとって、そのような俯瞰的で三次元的なイメージを持つことはきわめて難しいことです」とありますが、その理由を説明しなさい。
→イメージを持つことが難しいというマイナスの理由を書くわけですから、答えはマイナスの内容になると推測できます。
また、傍線部の直前に「けれども」とあり、話題が逆転しているため、理由は傍線部の後にあると推測できます。
以上のことから、同じ段落の最後にある「自分がどんな地形のどのあたりを歩いているなんて、想像する余裕はありません」という部分が理由の中心であるとわかります。
しかし、これだけでは模範解答とはなりません。
なぜ自分がどんな地形のどのあたりを歩いているかを想像できないのかの説明がわからず、説明不足と判定されるのです。
では、なぜ想像できないと考えられるのか。
見つけた部分の直前を読むと「見える人には目に様々な情報が飛び込んでくるため、意識が奪われる」とあり、この部分を足すと完璧な説明となるのです。
模範解答は「見える人は目に飛び込んでくるさまざまな情報に意識を奪われてしまうので、自分が歩いている場所の地形について想像する余裕がなくなるから。」となります。

字数制限は敵ではない!

皆さんは、「100字以内でまとめなさい」という条件を目にしたとき、どう思われますか?
「面倒くさい!」
「書きたくない!」
「とりあえず飛ばして、楽そうな選択肢問題からやろう!」

以上のように思われるかもしれませんね。
しかし、実はそれは大きな間違い!
我々国語講師が本気でテストを受けるときは、このような字数制限の多い記述問題が出題されたときは、「しめしめ…」という感じで、喜び勇んで答えを作るのです。
100字以内で書けというこの問題、配点はどのくらいになるでしょうか?
1点2点ということはなさそうですね。
100点満点であれば、8点~10点はもらえそうです。
ほかの選択肢問題が3点~5点ほどしかないのに、10点の問題とは非常に大きな問題ですね。
なぜ配点が高くなるのか?難度が高いからでしょうか?
実は違うのです。
「配点が高いのは、その1問の中に採点ポイントが多いから」というだけなのです。
難易度とは何の関係もありません。
裏を返せば、「採点ポイントが高いということは、点数を取りやすい」ということにもなるのです!
お子様は、字数制限の多い記述問題に当たった時、とりあえず飛ばして後回しにして、結局時間が足らずに空欄のままになっていませんか?
それは、宝の山を見過ごしている行為に他ならないのです。

次に「相手に何かを伝える」という行為をするときの必要字数について考えてみましょう。
例えば、晩ご飯のおかずを相手に問うときは、つぎのように言うわけです。
「あなたは今日の晩ご飯に何を食べたい?」(18字)
ここから、一つでも情報を抜くと、何のことを伝えたいのかがわかりにくくなっていきます。
つまり、相手に何かを伝えるときに必要な字数は、20字程度ということがわかります。

ということは、100字以内で答えよという記述問題であれば、100÷20で採点ポイントが五つあるだろうという推測ができるのです。
最初に採点ポイントが五つあるとわかれば、何をどれだけ書けばよいかの推測もしやすくなるのですね。

以上二点から、字数制限が多いからといって、すぐに撤退をしてしまうのはもったいない!ということがお分かりいただけると思います。

2017年東大寺学園中より

(八)―線部⑥「壁画は、記憶のトリガーとしても大いに役立っていた」とありますが、どういうことですか。八十字以内で説明しなさい。

→八十字以内で説明するということは、80÷20という式から、採点ポイントは四つあると推測できます。
また、「どういうことですか」という言い換えを求められたわけですから、傍線部を分割し、それぞれを別の表現にすればよいとわかります。

「壁画は、記憶のトリガーとして大いに役立っていた」には「も」という言葉があることから、壁画には別の役割もあるとわかります。
つまり、解答の型は「記憶のトリガーとして役立つ以外の役立ち」を40字以内で説明し、「記憶のトリガーとしての役立ち」を40字以内で説明したものになるだろうと推測できます。
傍線部の直前の部分から、壁画を描くことが「情報のアウトプット」であり、それが「楽しい」ということが書いてありました。
ここから、採点ポイントは以下のようになると推測できます。
①壁画を描くことは情報のアウトプットをすることであり
②壁画を描くことはそれだけで楽しいことである

次に、記憶のトリガーとして役に立つとはどういうことかを説明しましょう。
傍線部の直後に「壁画を描くことで思い出すことができる」とあるので、その近辺を使いましょう。
③生活のあちこちに描いた壁画を使うことで
④情報を思い出すきっかけにすることができる

以上①~④をまとめれば、次のような模範解答を作ることができます。

「壁画を描くことで情報のアウトプットをするという行為はそれだけで楽しいし、壁画を生活のあちこちにちりばめ、得た情報を思い出すきっかけとして利用していたということ。」

記述の型を身に付けよう

心情の記述問題をもとに、記述の型について考えてみましょう。

f:id:masa2001to2002:20170803154436j:plain
以前、物語の授業の作り方についてお話しした時、上記のような「心情の流れ」の図を載せました。
の「理由となる出来事」は20字程度で説明することができます。
の「心情(気持ち)」は、「うれしい気持ち。」や「悲しい気持ち。」のように、10字程度で答えることができます。

ということは、気持ちを答える記述問題の場合は、最小で30字~40字以内で説明をすることができる計算になります。

入試問題を使って

・2017年樟蔭中より
問九 ―線⑦とあるが、その時の気持ちを四十字以内で説明しなさい。
答「父親の期待にこたえようと練習したにもかかわらず再び失敗し、くやしい気持ち。」

・2016年天理中より
(8)―線部⑥「押野とのたのしい思い出を、もうこれ以上ひとつも増やしたくなかった」とありますが、それはなぜですか。理由を四十字以内で答えなさい。
答「これ以上楽しい思い出が増えると、転校するとき別れがよりつらくなってしまうから。」

以上のような形になります。
これが、字数制限が増えると、次のような形になります。
六十字以内だと…ため、ので、な気持ち。
八十字以内だと…ため、な気持ちが、『きっかけ』によって、ので、な気持ちになった。
以上のように、与えられた字数制限から、必要とされている内容が推測できるのですね。

・2017年奈良学園中より
3 ―線②「手にしていた残りの半分も、口を動かしながらそれをじっと見ていたエイダンにあげた」とありますが、このときの「ぼく」の心情を六十字以内で説明しなさい。
答「エイダンが甘えた声を出していたことから、彼が母親にかまってもらえずさびしいのだとわかり、かわいそうにおもっているから。」

・2017年奈良学園登美ヶ丘中より
8 ―線⑧「またちょっと涙が出た」とありますが、それはなぜですか。九十字以内で説明しなさい。
答「見た目が気持ち悪い生き物であるアメフラシと重ねられ、あだ名をつけられて悲しかったが、『きっかけ』ぱんちゃんがアメフラシは頭が良いと言ってくれ、自分も認められているように感じてうれしかったから。」

おわりに

いかがでしょうか?
記述問題を解くためには、まずは材料集めが大切だということ!
そのためには…
「答えの中心を探すこと!」
「字数制限から採点ポイントを見抜くこと!」
「記述の型を推測すること!」

以上三点の考え方をもとに、「どのような内容をどのくらい探すか」の目安をつけて、お子様と一緒に記述問題を一つ一つ分析していってみてくださいね!
そうすれば、きっと記述問題が得意になりますよ!


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皆様とお子様が、笑顔で中学入試を迎えられますように。

お助け中学入試国語 ゆり

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